発達障害の療育(発達支援)とは

療育(発達支援)とは、発達の遅れ・障害のあるお子さまに対し、一人ひとりの発達の状態や障害特性に応じて、困りごとの解決と、自立と社会参加(就園、就学、就労など)を目指し支援をすることです。
子どもが「生活しやすくなるためにどうしたら良いか」「どんな力を持っていて、どう伸ばしていけば良いのか」などを、 気持ちに寄り添い考えて支援することが大切です。

最近は、発達の遅れや障害の疑いがあるお子さまへの早期療育の例が増えています。早くから療育を実施することで、特性を治療することは難しいものの、いじめ、不登校、ひきこもり、抑うつなど二次的な問題への予防につながると言われています。

自閉症スペクトラム障害(ASD)、注意欠如多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)などそれぞれの特性を知り、 適切な環境でどの人にとっても明るい社会へなっていくことを願っています。

1~3歳前後(参考例)

自分の身の回りのことをできるよう、身につけていきます。

【活動例】

靴の着脱、荷物をロッカーにしまう、使ったおもちゃを片付ける、好きな遊びを見つける、家族以外とのふれあいを楽しむ。

お絵描き、シール貼り、絵本の読み聞かせ、ルーピング、パズル、ボタンはめ、プットイン、新聞ちぎり、おままごと、ブロック、すべり台、トランポリン、一本橋、マットなどで遊びます。お子様の成長や課題に合わせて遊具や玩具を組み合わせ、楽しみながら活動します。

3~5歳前後(参考例)

机上・運動・コミュニケーションの3つの活動を通し、成功体験を積み重ね、集中力、運動能力、適応能力を育てます。
子ども一人ひとりに合わせたプランを考え、活動しています。

「やりたい」気持ちを伸ばす

子どもの成長や気持ちに寄り添い、楽しみながら活動に取り組み、「やりたい」「やってみたい」という気持ちを伸ばしていきたいと考えています。

子どもたちは日々さまざまな成長をしています。その中で将来(就園・就学・就労など)を見据えた時に自分のことは自分でやる(身支度の準備、片付け等)「自立」が大切になっていきます。その必要性を気づかせるとともに、「できた」「がんばる」といった気持ちを伸ばし、自ら進んで取り組もうとする姿勢を認め、自信をつけていくことをめざす支援です。

ゆいでは0~6歳までのお子様を対象に、一人ひとりの成長に合わせ、それぞれの特性を活かした楽しい活動(製作や運動)を日々計画しています。ご家族様と子どもの成長について一緒に考え、また成長したことを一緒に喜び合えるような施設となっていきたいと思っています。

1. 身辺自立
靴の着脱、荷物を所定の位置にしまう、使用した玩具を片付けるなど、自分自身で取り組むということを意識づけていきます。子どもの成長に合わせ、自分でやるべきことを少しずつ広げていき、身辺自立の定着へとつなげていきます。
2. 社会性
活動の中で、あいさつ、時間や順番を守る、協調性やコミュニケーション(わからないことを言う。物の貸し借り等)など、就園・就学、社会に出てからも必要となってくる基本を繰り返し行い身につけ育てていきます。
3. 机上遊び
季節の製作(夏のひまわり、ハロウィンの魔女作り、クリスマスリース、正月飾り)や、指先の遊び(パズル、はさみを使った製作、粘土)などを通して成功体験を積み重ね、集中力を高めていきます。
4. 運動遊び
サーキット遊び(両足ジャンプ、一本橋、トランポリン、マット、鉄棒等)、転がしドッチボール、風船バレーなど楽しい活動を通して気持ちの発散や運動能力向上につなげていきます。